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やきもの用語 さ
50語
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[さいこうくたに]再興九谷
江戸時代後期に石川県江沼郡と能美郡でつくられた陶磁器。古九谷の廃絶後110年を経て、文化初年(1804)または、文化3年(1806)に京から青木木米が招かれて春日山(かすがやま・現在の金沢市春日町)に開窯以来、若杉(わかすぎ)窯、吉田屋(よしだや)窯などが次々起こり青九谷が現われ、天保(1830-1844)には小野(おの)窯、佐野(さの)窯、山代(やましろ)窯、飯田屋(いいだや)窯などでは赤や金を用いて文様を描いたものが焼かれるなど、今日までわが国製陶の一中心地として盛える。とにかく作品は豪華絢爛、独特の美を誇っている。
[さいじくたに]細字九谷
九谷焼の湯呑み、茶碗などの内側に詩や千字文などを細字で書いたもの。明治初期に佐藤某がはじめたという。明治に最も盛行し、赤絵九谷の特徴ともなった。
[さいせきざんやき]采石山焼
高麗焼を模して、江戸後期に焼かれた京焼。采石山の印がある。
[さいとう]彩陶
中国新石器時代の彩文土器のこと。1921年、スウェーデンのアンダーソン博士が中国の河南省仰韶の遺跡で発見した原中国人が新石器時代に使っていた土器。素焼の土器で表面には赤や黒の彩色文様が描かれ、ふっくらとした壷や皿が多い。中国文明が東アジアで高度に発達していたことを示すものだが、オリエントからも彩陶は出土しており、西アジア文明の中国への影響を想像させる。
[ざいめいひん]在銘品
茶碗などに作者や製作年紀、特別につけた名称のあるもの。銘は器物に直接書かれる場合と箱に書かれる箱書きとがある。
[さいもんどき]彩文土器
土器の表面に、色彩で文様を施した土器。焼成後、色付けしたものと色付けした後に焼成したものがある。新石器時代の紀元前7000年頃よりつくられた。
[さかいしゅんけい]堺春慶
室町時代以後、春慶塗の祖である堺の漆工春慶の技法にならって、堺で製された春慶塗。茶器の一種。瀬戸の陶工初代藤四郎の作にならって、春慶という者(一説に初代藤四郎の老後の名)が焼いたという茶入れ。また、美濃(岐阜県)、尾張(愛知県)両国の堺で製したからともいう。
[さかいだかきえもん]酒井田柿右衛門
肥前国(佐賀県)有田の陶工。初代は筑後の人で、初め喜左右衛門と称し、元和元年頃有田に移り、陶器を焼いていたが、寛永末、赤絵の技法に成功したという。代々その技法を受けて柿右衛門を名のり、その作品をも柿右衛門と呼ぶ。
[さかいやき]坂井焼
越前国(福井県)坂井郡三国町から産出する楽焼の一種。江戸中期の明和年間に、札場(ふだば)嘉右衛門の焼き始めたもので、札場焼とも。
[さかいやき]堺焼
大阪府堺に産する陶器。江戸時代安政頃に創始。菱古山焼(りょうこざんやき)とも称したが、明治後期、工場生産され、製品をこのように呼ぶようになった。
[さかずき]杯・盃
(「さか(酒)つき(杯)」の意)酒を入れて飲むのに用いる小さなうつわ。陶磁器、漆器、金属器、ガラス器などいろいろの種類がある。かわらけ。ちょこ。ちょく。
[さかずきあらい]杯洗
酒席で、杯を洗うために水を入れておく器。はいせん。
[さかずきだい]杯台
杯を載せて、客に酒をすすめる台。円形で、底に高台をつけたものや、四角形で掛け盤のようなものなどがある。杯の台。
[さがやき]嵯峨焼
京都の嵯峨および嵐山から産出した陶器。江戸末期に焼かれたといわれるが、詳細は不明。
[さくゆき]作行
陶磁器鑑賞の言葉。やきものの出来映えとといった意味で土、釉、色、模様、形などを総合的に評価して表現すること。
[さくらいやき]桜井焼
大阪府三島郡島本町桜井で焼いた陶器。清水寛蔵が天明二年に開窯。以後一時期興隆したが、大正初年廃窯。
[さげがみで]下髪手
(「手」は様式の意)瀬戸焼の茶入れで、濃い黒なだれ釉(ぐすり)が女の下髪のように、釉止のあたりまで下がっているもの。
[ささじまやき]笹島焼
尾張国笹島村(名古屋市中村区笹島町付近)で焼かれた楽焼。
[ささやませいじ]篠山青磁
江戸後期、丹波国篠山藩で、摂津国三田(さんだ)から陶工を招き、王子山の麓で焼かせた青磁器。丹波青磁。篠山焼。
[ささやまやき]篠山焼
(篠山青磁)兵庫県多紀郡篠山町特産の磁器。江戸後期、篠山城主の御用窯として開窯。当初は青磁を特色としたが、現在は染付、赤絵も焼く。
[ささらめ]簓目
瓦の裏側にある横線。焼く前に簓で目をつける。
[さじ]匙・匕
(「茶(さ)匙(じ)」の字音による語)液体や粉末などをすくい取る道具。皿状のものに柄がついた形をする。金属、木、竹、陶器などで作る。
[さつう]茶通・茶桶
茶道で、薄茶を入れる器。円筒形で蓋が浅く、多くは漆器。なつめ。ちゃおけ。
[さつまやき]薩摩焼
鹿児島県でつくられる陶磁器の総称。文禄・慶長の役のとき、領主・島津義弘が朝鮮より陶工を連れ帰り、そのなかの一人、金海(星山仲次)が宇都窯を開いたのが始まりといわれる。作風は多彩で、藩の御用品としての白物や日常雑器の黒物があり、近代では輸出用に陶胎金襴手が多くつくられた。
[さつもんしきどき]擦文式土器
8世紀から14世紀、北海道から東北地方北部でつくられた胴部に刷毛目の文様をもつ土器。
[さなげよう]猿投窯
愛知県愛知郡に広がる、奈良時代末期から須恵器を産した古窯。奈良・平安時代には、日本最大の生産規模を誇り、また灰釉の陶器を最初に始めた。しかし平安時代末期には、瀬戸・常滑の隆盛に押され、廃絶。
[さば]砂婆
花崗岩が風化し分解された物で、長石、珪石、雲母を主成分とする。砂婆は瀬戸の呼び名で美濃では曹珪とも呼ぶ。
[さはち]砂鉢・皿鉢
(「あさはち(浅鉢)」の変化)皿の形をした、浅くて大きな鉢。磁器の浅い鉢。
[さびえ]銹絵
下絵付けで、鉄分を含む泥で描いたものをいう。鉄絵の一種。
[さま]狭間
窯のなかにあり、吹き出し口とも呼ばれる火の通る穴のこと。窯室の隔壁の下方にある。
[さめはだやき]鮫肌焼
表面が鮫皮のように、細かいぶつぶつで覆われたようなやきものをいう。薩摩竜門司窯、萩焼などのものが知られる。
[サモラ]Zamora
スペイン北西部、カスティリャ・レオン自治州サモラ県の県都。大西洋にそそぐドゥエロ川(ポルトガルではドウロ川)中流部にある。おもな工業製品は、繊維、陶器、皮革製品、ブランデー。人口は6万6017人(1995年推計)。
[さや]匣鉢
エンゴロとも呼ぷ。焼成の際、降灰などから器を保護するために入れる、耐火性粘土でできた容器のこと。また積み重ねて窯内を有効に使ぅために用いる。
[さら]皿・盤
平たく浅い器。食物を盛るのに用い、陶器、漆器、金属およびガラス製などがある。
[サラマンカ]Salamanca
スペイン中西部、カスティリャ・イ・レオン自治州サラマンカ県の県都。トルメス川に面する。農産物の流通、食品加工、化学製品・陶器・皮革・宝石・家具製造などが盛ん。
[さんかえん]酸化焔
十分な酸素により、完全燃焼している焔のこと。
[さんかしょうせい]酸化焼成
酸化焔で焼成すること。
[さんかジルコニウム]酸化ジルコニウム
ジルコニウムの酸化物。ジルコニア。化学式ZrO2帯黄白色ないし褐色。水酸化ジルコニウムを加熱してつくる。水に溶け、屈折率が大きく、融点が高く、耐食性にすぐれる。特殊磁器・るつぼ・耐火耐熱器具・ガラスなど耐熱・耐食性の窯業原料として重用される。
[さんかチタン]酸化チタン
チタンの酸化物、チタニア。TiO2の化学式のものは天然にも産し、白色顔料、塗料、インク、化粧品、磁器、医薬品などに用いられる。
[さんかどう]酸化銅
一般に参加銅と呼ばれている物は、酸化第二銅(2CuO)のこと。酸化焼成で青・緑色に、還元焼成で赤色に発色する。
[さんかなまり]酸化鉛
一酸化鉛ともいい、融点以上に熱してから冷却したリサージ(密陀僧:みつだそう)と、融点以下で精製したマシコートとよばれるものがある。常温で安定な赤色結晶と、489℃以上で安定な黄色の結晶がある。有毒。水に微溶でアルカリ性をしめす。リサージはゴム工業のほか、塗料やワニスの顔料、陶器(鉛釉)などの用途がある。密陀僧は中国の三国時代から知られていた。分子式PbO、赤色正方晶(密度9.35g/cm3)と黄色斜方晶(密度9.63g/cm3)の2種類。融点886℃、沸点1480℃。
[さんぎり]桟切
備前の窯変の一種で、ねずみ色などになる。窯のなかで灰に埋まった部分が、空気の流れが悪いため燻し焼きになってできる。
[さんさい]三彩
陶磁器の素地(きじ)に緑、黄、褐、藍(あい)など2色以上の色釉(いろゆう)をほどこし、低火度で焼きつける技法、あるいはその焼物の総称。実際にもちいられる色数は2色から数色まであり、2色のものをとくに二彩とよぶこともある。一般的に緑は銅、黄や褐色は鉄、藍はコバルトなどを呈色剤とする鉛釉系統の色釉がもちいられる。三彩の技法は中国で発達し、先駆的な鉛釉陶器はすでに漢代にみられるが、飛躍的に発達するのは唐代である。唐三彩とよばれる陶器は、型造りの器瓶や陶彫などの白色素地に各種の色釉をかけながした華麗な焼物である。とくに墓に副葬される明器(めいき)の「俑(よう)」(人形)は造形の優美さはもちろん、盛唐時代の貴族文化をよくものがたる美術品として知られている。比較的低火度でできる三彩技法は中国から周辺諸国に広まり、東では渤海(ぼっかい)三彩、新羅(しらぎ)三彩などを生み、日本でも奈良三彩がつくられた。また、西はイスラム世界のペルシア三彩、ビザンティン三彩などを経由して、スペインのイスパノ・モレスク陶器やイタリアのマヨリカ陶器にまでおよんでいる。
[さんしゅうがわら]三州瓦
愛知県三河地方で生産する上質の日本瓦。
[さんすいどぴん]山水土瓶
土瓶のなかで山水の模様を描いたもので、相馬、益子焼、信楽焼などでいう。
[さんだ]三田
兵庫県三田市でつくられた磁器。天明元年(1781年)に豪商、神田宗兵衛が肥前の陶工を招いたことから始まる。後に、天竜寺風の青磁が焼かれるようになった。
[さんぽうやき]三保焼
さんぽうやき伊万里焼の一種。天保年間、肥前有田の豪商久富与次兵衛三保が陶工に命じて作らせ、海外に販売した花瓶・杯・茶碗などの磁器。「三保」の二字が入れてある。
[さんよう]讃窯
京都の陶家高橋道八の2代目、仁阿弥が讃岐の三本松(香川県大川郡大川町)で焼いた作品。天保3年(1832)、藩主松平侯の招きに応じて窯を開き、作品を献納したのに対して「讃窯」の銘字を贈られた。
[さんらくえんやき]三楽園焼
江戸時代、嘉永年間に、新宮藩主水野土佐守が江戸牛込原町の邸の窯で焼かせた焼物。御庭焼きの一種。器底に「三楽園」の印がある。
砂張(さはり)
銅、錫、鉛の合金でつくられ、叩くと良い音がするところから響銅とも呼ばれている。
茶器では建水に使われている。古くは佐波利の字を当てている。朝鮮高麗の遺品に同質の食器群がある。
戯れ書き(ざれがき)
別に座書きとも呼ばれ、画家が宴席の余興や訪問客などに、その場で筆を走らせて書き与えた作品のこと。
一筆入魂の作品と異なり、遊びの書であることから、戯れ書きには落款の号を変えたものもある。
三筋壷(さんきんこ)
別に「みしじつぼ」とも呼ばれることがある。猿投(さなげ)常滑・渥美などの平安時代から
鎌倉時代にかけての中世の壷の胴体の部分に、二本ないし三本の刻線を持つものを呼び、
宗教的意味があると言われている。
残欠(ざんけつ)
元の形が欠けていて一部だけが残ったものを呼ぶ言葉。例えば木彫仏のかけらや、
経巻の切れ端、古代裂きの一切れなど、全て残欠と呼ばれる。
陶磁器の割れた欠片は残欠とは呼ばないようである。
【し】#top
磁器(じき) 素地は白色で磁胎が薄い作品のものは、透光性がるものがある。叩くと澄んだ音がして、
吸水性がない。長石、カリオン、珪石などを原料にしている。ほとんど施釉してあり陶器より硬度は硬い。
自然釉(しぜんゆ)
壺等の素地の表面に、窯で焼成中に薪の灰が降りかかり、高温にとけて釉薬となったもの。
人の手を借りず釉がかかったために自然釉と呼ばれている。木炭を釉薬の原料にすることは、
このととから発見された。
七官青磁(しちかんせいじ)
中国の龍泉窯(りゅうせんよう)で焼かれた青磁の一種であり、
明時代から清時代にかけて制作されたと言われている。七官の名称は、
明朝の官位で第七等の位を持つ人物が将来したためつけられたとされているが、
真偽の程は不詳である。
蛇の目高台(じゃのめこうだい)
そば猪口などの高台の形状を指す言葉で、
器底の中央わずかの部分が釉薬が掛かっていて縁の円形の畳み付きが幅広く土見せになっているとこと。
その文様が蛇の目文様に見えるところから 呼ばれている。
上手(じょうて)
文字通り上手な品物の意味で、優れた作がこれに当たる。作行きの良い品とか気品のある品、
手の込んだ細工品などがみな上手な品と言える。これに反して駄作な品を下手(げて)と呼ぶ。
祥瑞(しょんずい)
日本の茶人の注文によって中国明末時代に景徳鎮で焼かれた上質の染め付けの意、濃く澄んだ染め付けの色と、
丸文、幾何学文などが細密に施されているのが特徴である。
辰砂(しんしゃ)
磁器に用いる色釉の一種で血紅色示すもの。銅化合物を還元焔で焼成する。
【す】 #top
すかり
茶入れや茶碗を入れる袋のうちで、比較的大きめの紐で、網状に編んだ物を言う。
茶壷を入れるためのそれは、美しく染め上げて絹紐等を用いて、
そのまま飾り映えがするようになっている
砂高台(すなこうだい) 器皿の高台に砂粒の跡が残っているものを呼ぶ言葉。
これは焼成時に高台が溶着するのを防ぐ目的で、窯床に砂を撒いたための痕である。
季朝の器や明時代末期の焼き物に多く見られ、伊万里焼きでは初期の作品に多い。
【せ】 #top
成化年製(せいかねんせい)
古伊万里をはじめとする多くの器皿の高台に「大明成年製」と銘が入っている。
これは中国明王朝の成化時代に作られた物ではなく、年号の慣習的にいれたもの。
炉器(せっき)
陶器と磁器の中間の焼き物で、原料に粘土と柔らかい陶石を使用している。
英語ではストーンウエアと呼ばれている。釉薬を必要としていないが、
塩釉や錫釉を掛けて磁肌を美しく仕上げて在る物が多い。
【そ】 #top
双幅(そうふく)
二幅で一対になる掛軸を呼び、竜虎とか鶴亀などのように、対句や対図が多い。
さらにもう一幅加われば、三幅対(さんぷくつい)と呼ばれて、これは雪月花や松竹梅等の
図柄を描いている。
反り鉢(そりばち)
口縁が反っている鉢の事、反り鉢に対して、口縁が反ることなくそのまま切れている鉢を鉄鉢
(てっぱつ)と呼ぶ。
尊式(そんしき)
尊という名称は古代中国の銅器の一種を指す言葉で、細長い筒型の酒器で、
口縁が広がり胴の部分に張りのある形をしている。それに似ている花生を、
尊式あるいは尊形(そんなり)と呼んでいる。
【た】 #top
高砂(たかさご)
骨董の世界で、高砂の花生といえば、古染付魚耳花生のことを指す。
器形は砧青磁の形を模し、
首の部分の裏表に熊手を手にした人物を描いている。
竹屋町(たけやまち)
掛軸の表装で、薄物の紗の地裂に金の平糸で織り込んだ優美な文様の物を指す。
京都の竹屋町でつくり出されたためにこう呼ばれろようになった。
もともとは中国伝来の裂地で、
表装裂地としては上手なものである。
立上り(たちあがり)
器の口縁が立上っていることを指す。香合などの合わせ物でも使われる。
縦物(たつもの)
掛軸で縦長のものを指して呼ぶ言葉で、これに対して横長(よこもの)と呼ぶ。
鉄絵(てつえ)
釉の下に鉄分を含泥奨で文様を描いたもので、褐色系には発色する。銹絵とも呼ばれる、
日本では絵唐津や、志野、朝鮮李朝の鉄絵(鉄砂)がよく知られている。
【ち】#top
中廻し(ちゅうまわし)
掛軸で本紙を取り巻く部分、書や絵柄の回りを取り巻く部分の表装を指す。
縮緬高台(ちりめんこうだい)
主に唐津焼き等の高台の様子を指して言う言葉。胎土が堅いために高台に縮緬のようなシワが出来る。
沈寿官(ちんじゅうかん)
薩摩(鹿児島県)苗代川焼きの名工で明治時代に、
ウィーン万国博覧会(1873年) へ大花瓶一対を出品して賞賛を博した。薩摩焼きの声価を高め
、名前は襲名されている。
【つ】#top
吊灯蓋 つりとうがい
鉄製で吊り、又は掛け、又は水平にと自在にまる長柄と灯明皿を載せる金輪または台皿からなる。
現在では使用目的はインテリア又は花入れ等にして楽しむ
【て】 #top
手塩皿(てしおざら)
俗に「おてしょ」と呼ばれる小皿の事。昔は塩を盛ってお膳につけたもの。色々な文様が見られる。
天啓時代(てんけいじだい)
天啓古染付や天啓赤絵を生んだ。明時代末期(1621〜27年)で、
景徳鎮で製作されたこれらの器皿が、日本の茶人達の心をとらえた。
伝世(でんせい)
その品物が作られてから今に至るまで、秘蔵されるなり愛玩されるなりして、
人の手から人の手へと伝えられてきたことを言う。何時の日にか発掘されて、
以来伝わってきたものを、発掘伝世等と呼ぶ。
伝来(でんらい)
ある品物が伝わってきた経歴や記録を言う言葉。同じ様な言葉に旧蔵(きゅうぞう)
がある。これはかって誰が所持していたとの意味になる。これらの言葉は、
それによって品物に付加価値が付くことがある。
天龍寺青磁(てんりゅうじせいじ)
元時代から明時代にかけて、中国の龍泉窯で作られた青磁のうち、
釉色がやや沈んだ暗緑色のものを呼んでいる。京都の天龍寺にこの手の青磁の大香炉が
あったことに由来すると言われている。
【と】#top
陶器(とうき)
磁器以外の焼き物を指している。吸水性があり施釉してある。広義の意味では
焼き物全般を表す言葉として使われている。
唐三彩(とうさんさい)
中国の唐時代につくられた軟陶三彩を呼ぶ。緑・白・褐の三色が多いが、緑なり、
白なりの一色のものもある。たまに青色を加えたものもあり、これは藍彩と呼ばれている
。殆ど副葬品として用いられた。
東山焼(とうざんやき)
姫路城御庭焼きとして文政年間に飾磨群東山に開窯された。有田系の磁法を用いて、
作風は京都の陶工尾形周平の指導を受けている。作品は青磁と染付が主で「東山」とか
「姫路焼」の銘が入れられている。
研出蒔絵(とぎだしまきえ)
蒔絵の手法の一つで、絵漆で絵を描き金銀を蒔き付け、さらにその上に漆を塗り付ける
。
乾燥後、木炭で研いで絵を表したものである。したがって蒔絵の表面は、平らに仕上がっている。
平安時代から始まった蒔絵の源流。
斗々屋(ととや) 高麗茶碗の一種である。千利休所持の名物茶碗「利休ととや」が伝わっている。
これは利休が堺の町の魚屋の棚に置いてあったこの茶碗を取り上げた事に由来すると言われ
この手の茶碗を斗々屋と称している。
共箱(ともばこ)
作品を入れた箱の蓋やあるいは何処か一カ所に、それを制作した作家の署名等が書いてあること。
箱の作家や作家に縁故のある人が署名したものは、内容保証でもあり、歴史性の証明でもあるといえる。
共直し(ともなおし)
庇の箇所を完全に無庇の部分と同じように見せかける修理を施すこと。
細かな筆先を用いるところから別名ペンズクロイとも呼ぶ。
また庇のない部分と同じように仕上げてあるところから、
トモヅクロイとも呼ばれる。
共箱(ともばこ)
作品を入れた箱の蓋やあるいはどこか一ヶ所に、
それを製作した作者の署名が書いてあRこと。
箱に作家や作家に縁がある人が署名したものは、
内容保証でもあり、歴史性の証明であるともいえる。
鳥足(とりあし)
皿や茶碗などの高台の内側に放射状に入ったヒビの事。丁度鳥の足跡のように見えるので鳥足と呼ぶ。
ヒビが一本だけに状態でもこう呼ぶ。ホツやニューに比較して、庇の状態としては軽度と考えられる。
とんこつ
自然木や手細工をした木彫り等を使って、きせる挿しとそれに紐でぶら下げた印籠風のきざみ
(煙草)入れを呼ぶ言葉。腰の辺りに差し込んで携帯した。
【な】#top
直し(なおし)
陶磁器などの庇のある箇所を補修することを言う。修理してある作品のことを
「なおしがある」と呼び、
これに対して完全な品は単に「無庇」と呼びならわしている。
鳴く・泣く(なく) 普通磁器は叩くと澄んだ音を発するが、ニュー等が入った庇物は鈍い音が出る。これを泣くと呼び、
庇物を見分ける基準にしている。玄人の商人は中指の第二間接で磁器を軽く叩き音を聞き分ける。
生掛け(なまがけ)
胎土に釉掛けする場合、普通は600度くらいで素焼きしてからこれを行うが、生掛けの場合は、
日陰干ししただけの器皿に釉を掛ける。伊万里などの磁器は釉薬がいくぶん厚めになり、
古拙に感じることがある。
難(なん)
品物にある難点の事。「ちょっと難がある」と言われれば、ホツがあるとか、鳥足がある、
あるいは少し焼成が足りずナマヤケである事等を示す。
【に】#top
濁し手(にごして)
純白な磁胎に乳白色の不透明な(牛乳風の)釉薬を上掛けした器を呼ぶ言葉。
別名を米汁手とも呼ぶ。柿右衛門様式の色絵磁器に見られる濁し手が代表的なもので
、濁し手と言えばその代名詞であるとも言える。
二度窯(にどがま)
庇のできたものや釉薬の状態の悪いもの、染付の発色の淡いものを、再度窯に入れて焼成し直した品。
染付などは発色を増す事もあるが、磁肌のどこか一ヶ所に鉄色のアザを生じたり。
不自然な釉調を生じるので、
キズモノに準じて考える。 ニュー 茶碗や皿などの陶磁器の器にヒビが入った状態
【ね】 #top
捻じ(ねじ)
胴の部分が螺旋のように捻じ上げられて面取りになっている器を呼ぶ。
骨董商の間では単にネジと言えば、
古九谷や祥瑞の捻形の徳利のことを指す。 またネジの鉢と言えば祥瑞の捻形の菓子鉢のことを指す。
【の】#top
覗き(のぞき)
筒型の食器を指す。器の中を覗くようにして箸を付けるところから呼ばれた言葉。
古染付の深向付や古伊万里の深猪口などは、ノゾキとかノゾキ猪口と呼ばれている。
野溝釜(のみぞがま)
広口の茶の湯釜。野溝氏なる人が所持していたところに由来すると言われているが、
はっきりしない。
ノンコウ
楽三代目道入の俗称。光悦と親しくその遺作の殆どが茶碗である。
楽々代の内で最高峰とされている。ノンコウ七種の名物茶碗があり、それらに捺された印は、
自楽印と呼ばれ楽の字の白が自になっている。
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